KEYoneまでのつなぎとして、手持ちの金額で買えるBlackBerryをとなったときにとあるお方からPrivを中古で買わないかと申し出があったので有難く買わせていただきました。
いろいろなところで細やかなレビューがなされているので、ボクはClassicとの比較をしながら感想を述べていきたいと思います。
外見
Classicと比べると幾分か大きい。薄さに関して言えば圧倒的にPrivは薄いと思うが、実際そこまで薄さは変わらない。
Privのようにキーボードがスライドで出てくるのはボクのようなオタクにはビビット来るモノがある。ちなみにスリープ状態のときにスライドさせてキーボードを出すと画面が点灯する。
画面上部にはおなじみのBlackBerryロゴがあり、両サイドは少しエッジにカーブがかかっている。だが、ありがたいことにエッジの端まで液晶があるわけではないので手で持ったときに誤タッチする心配がないのはとてもありがたい。
背面には毎度おなじみの見ていると落ち着くBlackBerryのロゴが存在する。
当機のカメラはいつものように寄ってなく、中央に存在する。
スライドするとディスプレイ部分が上にはみだしてなんとなく見えてはいけないような感じに見える。
ディスプレイ
ディスプレイは5.4インチWQHDの有機ELパネル。画面を点灯させていない状態で反射させると少し青い。他の有機ELパネルの端末を持っていないから黒がくっきりと出るのに青く反射するのはとても不思議。
発色はとても綺麗で有機ELパネルの特徴とも言えるくっきりとした黒を実感できる。
面白い点として、画面の電源を切る時に一気に切れるのではなく、色から先に消えるというものがある。コレが結構面白い。
充電するときに充電進捗を右端に出してくれるのもなかなかに面白い。
ちなみに、BlackBerry特有のピクチャロックも搭載されている。とても使いやすくセキュアなロック方法だと思っていたのでPrivにも搭載されているのはとても嬉しい。
キーボード
キーボードについては本当にClassicとの比較をすることしかできないのであしからず。
キーボード全体の横幅はClassicとほぼ同じ。縦幅が少し違う。Privのほうがキーが小さく感じ、実際小さい。キーの重さに関してコメントするならばClassicのほうがしっかりと押した感じのある重さがあり、Privは軽い。重心の問題もあって文字打ちに関してハード面で言うならばClassicのほうが圧倒的に文字打ちがし易い。
IMEに関して言うならば、執筆当時のBlackBerryキーボードのバージョンでは未だBlackBerryOSのIMEに勝つことはできない。変換も甘いし、絵文字を使うことができない。だが、変換等に関して使いやすさを求めるとGoogleIMEと言う手があり、実際使いやすい。だが、英語との切り替えが非常に面倒であるため、英語と日本語をよく切り替える人にとってはBlackBerryキーボードのほうが使いやすいだろう。
Privはキーボードがタッチパッドになっているため、ブラウザ等のページをスクロールする際にとても便利であると感じる。Classicのときよりも広くスクロールできる範囲が存在するため、本当に使いやすい。だが、Classicのときと違いキーボード周辺だけですべての操作を完結させられないのがとても大きい。画面の左上を触るような操作となるととても遠い。
ここまでPrivをひどく言うようなことを書いてはみたが、Android端末だと考えるとなかなかに良いモノだと感じる。AndroidもしくはiOS端末だと強制的にソフトキーボードを強制されるが、BBOSで修行してきた者にとってはソフトキーボードは扱いづらく、物理キーボードこそ指先にマッチするのだ。その為Privの物理キーボードは本当に文字打ちに適している。打ち間違いと言うより思っていた位置にある文字をタップできないというような問題が存在しない物理キーは非常に良い。
カメラ
一応カメラについても書いてみようと思う。
左側がClassicで右側がPrivの写真になる。
見た感じだとPrivのほうが明るく撮ることができる。
ディスプレイを通して観るときはClassicのほうが綺麗に見えるが、撮ってしまえばPrivのほうがきれいに撮れる。ディスプレイを通して観るときはどんな感じになるかというと2000年初頭のデジタルカメラで撮った映像のような感じ。
暗所で明るく撮れるのは良いのだが、いかんせん明るくなりすぎかなと言う感じではある。
バッテリー
中古で少しはヘタっている前提で話しを聞いてほしいが、Ingressをしても夕方ぐらいまではなんとかバッテリーが保つ。CPU-Zで状態を確認するとGoodだったのであまりヘタっていないのかもしれない。
ざっくりとした使い心地
文字打ちに関して言えばキーボードがあるという点が評価できる。アプリの方もそれなりに動いてくれるし、何よりHubと生産性タブがとても使いやすい。今まで通りにTwitterの通知やメールなんかを確認できるし、生産性タブを使えばHubを開かずともメールの概要と削除まででき、カレンダーの予定も確認できる。かなり優秀。ビジネスで使うならとてもおすすめできる端末だといえる。だが、HubにおいてBBOSの頃のように複数選択するときとかにShift+スクロールが使えなかったりするのはとても使いづらい。タッチパッドで選択肢一つ一つ下ろしていくように変更されないかと願っている。
まとめ
総評すると、Classicには届かないが、Android機として見ると評価できる一品。個人的にはスライドだったり物理キーだったりと変態感あふれる端末でとても良い。
キーボードをたたむとフルスクリーンのAndroid端末としても使える点はとても評価できる。
残念な点があるとすればやはりキーボードまわりである。それだけにKEYoneを早く手に入れたいと言う気持ちが高まってくる。
フルスクリーン端末がほしいが物理キーボードも捨てられないと言う人や、物理キーボードとはどんな感じなのかとても気になる人はPrivを買ってみてはいかがだろうか?物理キーボードが気に入らなければスライドせずに使えばいいだけのことだ。その他のHubや生産性タブなどのようなとても有用性の高いツールがそこにはある。